会長挨拶2020
鹿児島大学医学部医学科同窓会 鶴陵会
会長 髙 松 英 夫
皆様、令和2年も2月に入りました。如何お過ごしでしょうか。
地球温暖化の影響で従来九州に上陸して勢力を落としながら関西、関東に進むという台風のコースが一昨年ごろから関西関東を直撃し、予想以上の豪雨をもたらしています。災害でなくなられた方々のご冥福をお祈りし、災害に遭われた皆様にお見舞い申し上げます。人ごとではなく我が国への影響をも考慮した温暖化対策が望まれます。今年は東京オリンピック・パラリンピックで盛り上がりそうですが、暑さを理由にマラソン・競歩は突然札幌に持って行かれるという事態も発生し、関係者の不満・混乱は察して余りあるものがあります。そもそも論で行くと8月の東京がオリンピックに適しているという決定そのものが怪しいし、アスリートファーストではなくアメリカTVファーストという現代五輪のひずみを露呈したといえます。ともあれ、今回の東京オリンピック・パラリンピックが成功裏に終了し、日本人選手のみならず世界のアスリートの活躍が見られることを祈りたいと思います。加えて、本年は「燃ゆる感動かごしま国体」、「燃ゆる感動かごしま大会」が鹿児島県内各地で開催されます。会員の中には医療支援で協力される方も多いと思います。国体並びに全国障害者スポーツ大会の成功もお祈りします。
さて、鶴陵會報48号もまもなく発刊するところまで参りました。編集委員会の皆様有り難うございます。新任教授・退任教授のご挨拶を例年通り頂き、医学部・附属病院のあゆみも執筆いただきます。特別企画として、平成31年4月に新たに設置されました「ヒトレトロウイルス学共同研究センター」について鹿児島大学キャンパス長の池田正徳先生に寄稿頂きました。その他、学年だより、支部だより、学会報告、学生さんの部活だよりなど盛りたくさんの内容です。
昨年8月の役員会・評議員会で決まったことをお知らせします。4年間鹿児島大学同窓会連合会の代表幹事をお努めいただいた橋口先生に副会長にご就任いただきました。また、役員会・評議員会を役員会・評議員会・総会としまして会員の皆様が参加しやすい環境作りをいたしました。医学部医学科、保健学科には本会会員が多く教授に就任されているものの、教授の先生方と鶴陵会のつながりが徐々に疎遠になってきつつあります。そこで、本会会員の教授の先生方には幹事就任をお願いし、学部と同窓会のつながりを強化したいと考えております。さらに会員の高齢化も進み、学年評議員を選出することが困難な先生方も出てくることから卒後61年以上経過した学年(85歳以上を考えております)につきましては学年評議員を出さなくても可とする変更を行いました。ただ、評議員にご就任頂く先生がおられれば喜んでご活躍をお願いいたします。評議員に就任頂ける先生がおられれば喜んでご就任をお願いいたします。
次に、入会金、会費等の納入にクレジット決済を導入いたしました。鶴陵会ホームページの左下に「会費クレジット決済」のボタンがありますので、ここからCresit Card Pay Systemに入って下さい。クレジット決済の導入と共に寄付金(協賛金)制度を導入しました。入会費、会費だけでは鶴陵会の年間事業は制限され新たな事業の展開が困難な状況にあります。なく寄付金、を行います。これは8月の役員会・評議員会で決定して頂くことに成りますが、現在、鶴陵会の収入は入会金、会費の2種類であり、事業内容はこの収入額で制限されています。事業の最も大きなものは会報の発刊であり、これにつきましては複数社からの見積もり提出、広告掲載など努力を重ねております。奨学金制度の再開、学生表彰などのあらたな事業を展開するためにはさらなる経費の節約、あらたな収入源の確保が必要になりますので、ご理解のほどお願いいたします。現在、会員名簿の更新作業を進めています。今回も小野高速印刷株式会社に依頼しておりますが、制作に当たって情報提供などのご協力をお願いいたします。また、名簿作成に当たりまして、協賛金、広告掲載、購入申込を受け付けております。情報名簿作成のための調査の際にお申し込み下さい。また、名簿代、協賛金につきましてはクレジット決済も可能でありますので、参考にしてください。
昨年、法人化につきましては触れましたが、令和元年の役員会・評議員会でも方向性についてお認め頂きました。現在、一般社団法人としての定款作成を行っております。また、2020年4月から勤務医師を中心として「ドクター総合補償制度」を新設することとなりました。内容は①勤務医師賠償責任保険、産業医活動保険(※勤務医師の方のみ対象。開業医の方はご加入いただけません。)
最後に、アフガニスタンで医療活動、医療施設拡充や灌漑事業に尽力して来られた中村 哲先生が殺害されました。覚悟をもって活動を続けてこられたことに畏敬の念を覚えますとともに、ご冥福をお祈りいたします。地元のために一心に努力を続けてこられた中村先生が殺害されるなど信じがたい所であります。葬儀の際、ご長男が「最初に申し上げたいのは、父を守るために亡くなられたアフガニスタンの運転手の方・警備の方そして残されたご家族・ご親族の方々への追悼の想いです。申し訳ない気持ちでいっぱいです。悔やんでも悔やみきれません。父ももし今この場にいたらきっとそのように思っているはずです。家族を代表し心よりお悔やみを申し上げます。」と、最初にいわれました。まさに地域の一員として、地域とともに一人一人の幸せを追求してこられた中村先生の思いをご家族も共有されていることを改めて思いました。
令和2年が皆様にとりまして良い年となりますことをお祈り申し上げます。
- 2020.02.04